湘南に棲むもの・・・こまどり2
コマドリは、声はすれどもめったに姿を見せない鳥で、シジュウカラほどの大きさ。
黒っぽい胸と、顔の明るい赤が目立つ鳥である。
「ヒンカラカラカラ」と、馬のいななきに似た、高くよくとおる声は、ウグイスやミソサザイの声を圧して谷にひびき、空気の流れを一瞬とめてしまうほどである。
慣れないと、コルリの鳴き声と聞きまちがえることがある。
コマドリの一つおぼえの歌に対して、コルリは節まわしや調子を変えて鳴く上に、チ・チ・チ・チと前奏曲を入れるから、これをたよりに聞きわけることができる。
戦前は日本の三鳴鳥の1つに数えられて、カゴに入れられたかわいそうな鳥でもあった。
湘南地方のコマドリの仲間は、コルリ、イソヒヨドリ、アカハラなど一〇数種記録されている。