感覚が麻痺する
前回の続きになりますが、ダイエットと言うダイエットはせず、
食べたいのに食べないでいる強い意志などなかったので、吐いてしまえば食べたいだけ食べてもやせていられるし、おまけにふとももも細くなれば一挙両得だと考えました。
けれどもそのうちに、食べると吐かずにはいられなくなってしまいました。
ついに過食症という病気になってしまい、それは太ってしまうという恐れを取り除いてくれただけではすまなくなりました。
私の人生が、食べては吐くという「行事」を中心に回りはじめたのです。
食べては吐くという行為から、高揚した気分や、他人に対する親しさ、性的な気分まで味わい、この思うようにならない世の中で、そうしてさえいればなんとか思いどおりに生きているような気がしていました。
なんといっても感覚が麻痺するので、楽だったのです。