安全点検でガス器具を売ろう
「人のうわさも七十五日」といわれます。
どんなに世間をアッといわせた事件でも、七十五日もすれば関係者以外は口にしなくなるというものだが、このことわざもとり方によっては二つの意味になります。
一つは「七十五日も続く」というものであり、もう一つは「七十五日しか続かない」ととれる。
「人のうわさ」をグラフにすると、上の図のようなカーブをたどろうか。
ここで注意してほしいのは、先にあげた二つの解釈の後者の方です。
マスコミが発達し、情報が氾濫する現代では、後者の「七十五日しか・・・」の解釈が成り立つ。
しかも、事件が起きてからうわさがピークに達する一週間以内が問題です。
起きてしまった事件をピンチからチャンスに変えることができるのは、この一週間が勝負であり、この期間をおいてほかにはない。
ずっと以前になるが、ガス漏れ中毒事件が頻繁に起こったことがあった。
それでなくてもガス会社は独占企業とか、サービス精神がないと非難されていて、こうした事件が起きると、これみよがしに評判を悪くした。
こうした事件で人気を落としつつあった東京ガスは、人々の関心がもっとも高くなったとき、ガス漏れの事故防止キャンペーンをうって出たのです。
ガス論議が高まりつつあったときだったから、平常ではそれほど効果をあげえなかっただろうこのキャンペーンは抜群の効果をあげた。
このキャンペーンの内容は、社長以下全社貝が「お宅のガス器具は大丈夫ですかP」と都内の各家庭を巡回し検印を貼るというものであったが、議論白熱のときだから、各マスコミがこのキャンペーンをニュースとして取り上げ、会社がそのニュース資料として各種キャンペーン資料の提供に快く応じたこともあり、好意的な記事に変わり、広告も受けがよかった。
またこの際、古いガス器具を買い替えておこうという家庭を開拓し、ガス器旦ハの販売は大きく伸びることになりました。
このことでもわかるように、時を移さず行なった巻き返しキャンペーンによって、ガス会社への非難は理解に変わるとともに信頼を勝ち得たのです。